ゲーム内のアイテムなどを実際のお金で販売するリアルマネートレード（RMT）サイトを巡り、商標法違反の疑いで3人が逮捕されました。他人のクレジットカードを使って不正転売していた可能性も浮上。業界団体は金銭トラブルへの注意を呼びかけています。
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https://news.ntv.co.jp/category/society/18defa8cda3e418da6470d822d281136
■お金をかけてでも「ゲームを有利に」
21日、街でゲームについて聞きました。
──日常的にゲームやりますか？
大学生（19）
「やります。スマホでできるゲームを。結構お金かけちゃったんで。iPhone2台分くらい。強くなって友達に勝てるほうがいいなと思って」
お金をかけてでもゲームを有利に進めたい、という声が聞かれました。
会社員（22）はアイテムの入手方法について「課金とかしたら手に入る。それか、ミッションクリアとか。（アイテムが増えると）違いますね。いろいろ快適になりますね。キャラの強さとかが上がって」と言います。
■オンラインゲームのロゴ無断使用の容疑
そのゲームを巡る事件です。21日に神奈川・厚木署に姿を見せたのは、商標法違反の疑いで逮捕されたいずれも会社役員の3人。李暁勇容疑者（44）と宋丕偉容疑者（38）、劉雲容疑者（30）です。
警察によると3人は、2021年から去年にかけてゲームの中で使うアイテムなどを実際のお金で販売するリアルマネートレードサイト「RMT Dream」で、オンラインゲーム「Lineage（リネージュ）M」のロゴなどを許可なく使用し、商標権を侵害した疑いが持たれています。
■転売も？…他人のクレカを不正利用か
さらに3人はゲームのロゴを勝手に使っただけでなく、自分たちが運営するRMT Dreamで正規価格より安くアイテムを出品。客を集めて利益を得ていましたが、警察によると他人のクレジットカードを不正利用し、ゲーム内のアイテムなどを購入した可能性もあるといいます。
アイテムの受け渡しはゲーム内の取引所でキャラクター同士が合流して行っていたということです。こうしたやり方で、1年半ほどで約6億円を売り上げていたとみられます。
■別のRMTサイトも…関連グループか
神奈川県警はこれまでに、リネージュMで使う通貨を他人のクレカで不正に購入したなどとして、別のリアルマネートレードサイト「RMT匠」を運営する会社役員の大崎憲治容疑者（49）と従業員の前田和晃容疑者（36）も電子計算機使用詐欺などの疑いで逮捕。
李容疑者らのサイトの捜査の過程で、大崎容疑者らのサイトが判明しました。警察は関連グループとみて捜査しています。
■多くのゲーム会社が「RMT禁止」
ゲーム内で使えるアイテムなどを実際のお金で売り買いするリアルマネートレード（RMT）。日本オンラインゲーム協会のホームページによると、利用規約で禁止しているゲーム会社がほとんどです。
良いアイテム欲しさにRMTを利用して金銭トラブルに巻き込まれないよう注意を呼びかけています。
東京・秋葉原で21日、はまっているゲームがあるという人に利用規約を見せてもらいました。そこには「各有料コンテンツを第三者に譲渡、貸与、売買等の行為を一切してはならないものとします」と書いてありました。
東京・渋谷でゲーマーに聞きました。
「強いアカウントとか、珍しいキャラクターを持っているアカウントがよく取引されている印象です。自分のデータにもっと愛着を持ってほしいなとは思います」
「ほかの人のデータをもらうのは違うんじゃないかなと思います」
警察は、カネの流れなどを詳しく捜査しています。
(2024年5月21日放送「news zero」より)
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