作:彩
モデル:https://www.nicovideo.jp/watch/sm25764765
ステージ:https://bowlroll.net/file/73597
モーション:https://www.nicovideo.jp/watch/sm40003227
曲:https://www.nicovideo.jp/watch/sm38604616
テスト期間中にVALORANTプレイ中!
創作:TM
題名:人と自分と芸術 前投
ある日の夜、ある殺人鬼が捕まった。逃げるわけでもなく、隠れるわけでもなく、男はスクランブル交差点の中央で大量の目玉をばら撒き始めた。一見、狂った男がスーパーボール状の何かをばら撒いているように一般人には見えた。それが何なのかを”理解”した時に歓声にも匹敵するほどの悲鳴が響き渡った。
混乱の中で撮影された映像には、スポットライトを浴びる舞台劇の主人公の様に両手を広げ、その場の狂気に相反する幸福な表情をしていた。悲鳴が男の心を奮い立たせる。性的興奮を覚える。絶頂を迎える男は、興奮収まらぬ好奇心を笑顔で執行する。
ポケットに隠していたナイフを取り出し、群衆めがけて走り出した。状況を掴めずに人の波に押し流され、転んでいる男の子がいた。辺りに肉が裂ける音、甲高い悲鳴がとどろいた。子供の頭を地面に叩きつけ、ナイフを腹部に突き刺し、それを首元までスライドさせた。高笑いと同時に射精してしまう。
若々しい生々しい綺麗な内臓があらわになっている。男の常軌の逸した行動、誰かが止めに入るもその者の目の前で臓器を引きずり出した。
「この子の親はいますかー!新鮮な臓器ですよー!とてもとても…可愛い子供の臓器ですよ~」
男を止めようとした者たちの行動は止まった。目の前にいるのは人間ではないと全神経がそう思わせる。
群衆の中に一台の真っ白な車が人の生死など気にせず突っ込んできた。人がマネキンの様に空を舞い、体の構造が変化してしまう。
「では、皆々様!これにてさよなら」
男は車に乗り込み、車ははねた人間に止めを刺すようにさらに踏み潰しその場を去っていった。男が車を運転していた人物が何をしたかったのか、どのような人物なのか。その場には狂気の残影しか残らず。
事件発生後、警察の魔の手が届くあと一歩のところで、最悪の前代未聞の形で事件の幕は閉じることになった。
男は車の中で警察に直接電話をしていた。事件の内容、自分が犯人であることを説明し最後に
「もしパトカーで追いかけてみな。程に逃げ込むからね!ヘリなら別にいいよ」
警察は男の異常性、狂気性を映像で知っているうかつに刺激できないとパトカーでの追跡は断念するほかなかった。こうして男は隣県の町中にある工場の中に逃げ込んだ。その情報はすぐに警察ヘリが伝わった。
工場内に数多くの警察が入り込んでいく。犯人の狂気性から発砲許可も下りている。工場の奥で警察は”犯人達”を発見した。
「これで作品の完成だ」
人を簡単につぶせるほどのプレス機の中に犯人の男が綺麗な女性の上に寝そべり、舌を絡ませていた。男が呟き
「これで永遠に一緒になれるのね」
女が呟い瞬間にプレス機が作動し、警察官達の目の前で2人は押しつぶされ、臓物が、血が、辺り一帯に飛散した。
2人は共に25歳、同居していたそうだ。2人が住んでいた部屋に向かった警察たちは部屋の中に広がる狂気から言葉を失い、目を逸らした。