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【艦これMMD】(制服)空母棲鬼・空母水鬼・中間棲姫・ソ級で39

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《小説家さんの日常》

 夏休みなのに朝から部活があり、憂鬱ながらも重たい足を引きずり水鬼とお母さんが眠る中、学校へと向かった。最近は不気味なぐらい今の季節とは合わないぐらいの涼しい日々が続き、運動部の身としては正直助かっている。だとしても、昼に近づくにつれて気温は時期に合った暑さに戻る。そして部活が終わるころには全身汗だくで服を着るのも苦痛なほどで部活後のシャワー室は楽園と化した。
 初めは、温水から徐々に冷水に変えていき、体が震えはじめたごろに水を止めて、体を拭き家路につく前に夕ご飯の食材を買うためにデパートに向かった。小学生の頃は部活が無く、夏休みは文字通り本当の長期休みだった。宿題もあったけど水鬼と一緒にやり初めの1週間で全部終わらせて公園とかに遊びに行ってたっけ。
 そんなことを思いながら遊びの相談などして横を通る小学生ぐらいの子供の話を聞きながら歩いていると公園前の郵便ポストの陰から伸びるか細い手が見えた。この時の私は昨夜に家族全員で見た心霊映画のせいで微かな小さな音でさで驚いてしまうほど恐怖心に呑まれていた。
 公園の中を通って素通りしようとしたけど頭の中に「呪い」という単語が浮かび身動きが出来なく、平然を装って水鬼にメールを送ろうとスマホの電源を入れるとメールフォルダにソ
級さんからの助けを求めるメールが届いていた。

件名「お願い け て」
本文「外出‥したあ・・・あつく・・・目がくらくあ・・・動けなくなっちゃった・・・公園前の・・・ポス・・・いるから・・」

 途中途中打ち間違えがある内容だったけどこの本文を見た時、自然と郵便ポストの陰から不気味にぬっと出ていた手に視線を移していた。そこから私は近くの自動販売機からアクエリアスを買いポストの後ろをそっと覗いてみた。
『あ・・・く、くうちゃん・・・』
 そこには弱弱しいソ級さんが倒れこんでいた。私の姿を見てホッとしたのか近づいてくるけどその姿が貞子に似ていて心配より恐ろしく見えた。それでもそっと抱き上げて公園内のベンチに座らせ、買ってきたアクエリアスを上げると感謝の言葉と同時に受け取った瞬間、ソ級さんの手から滑り落ちて地面を転がった。そういえばソ級さんってペンよりも重いもの持てなかったんだっけ?拾ってあげると

『あ、ありがとう・・・』

 とても穏やかな笑みを浮かべた。ゆっくりとアクエリアスに視線を移し、グッと手に力を入れて開けようとしてるけど力が無さ過ぎて蓋がびくとも動いてなかった。こんな時に言うのは少しだけ酷い事だと思うかもだけどソ級さんの子供の様に頑張ってる姿がとっても可愛い。
『あの?私が開けましょうか?』

『だ、大丈夫よ・・・!わ・・・私も!大人・・・なんだから・・・ンー!・・・やっぱり開けて・・・』

『は、はい』

 受け取る時に触れた手はピクピクと小刻みに動き、ソ級さんにとって500mlも1.5ℓのものと同じぐらいに感じるんだろうな。本当に1.5ℓを前にしたらどうするんだろう?少し興味が出てきちゃった。それにしてもチョビチョビと飲む姿がリスみたいで横頬をツンツンしたくなっちゃうな・・・

『どうしたの?』

『ご、ごめんなさい。なんでもないです』

『?』

 無意識のうちに本当にツンツンしてた。その細見に対してプリンのような弾力があって、ぷにぷにしてて離した今でもその感触が指先に残ってる。この時の私は決心した。今度、一緒に泊まった時にぷにぷに作戦を決行しようと!この高まった感情を抑えるべく原点に戻り現実的な質問をした。

『そういえば、あんな所で何をしてたんですか?いつもは姉妹の誰かにカートで押してもらってたのに?』

『それがね~・・・リっちゃんがも・・・一人でお買い物できるの!そこでお姉ちゃんである・・・私が~・・・えっと・・・一人でお買い物できないのは・・・おかしいなって思って・・・一人でお買い物にでたの・・・!』

 そこで疲れてしまったのか再びぺろぺろと水分補給をし、普通に座ってるのも疲れてしまったのか?私にもたれかかって話を続けた。

『それでね・・・初めは大丈夫って思って・・・歩いてたんだけど・・・・途中で体力が尽きちゃって・・・なんとか日陰に入ったんだけど・・・助けを求めたら・・・くっちゃんが来てくれたの・・・♪』

 純粋なほどのあどけない笑みを見た時私が思ったのは「まず、しっかりと歩けるようにしないと」だった。私の覚えてる限り、ソ級さんのお家は今いる公園から約1キロ圏内にある場所で坂道も何もない所に建っている豪邸のような3階建てのお家。
 助けを求められるのは嬉しいけど正直人一人を担いで1キロ歩くのは難しく、部活後ってのもあるけどとてもじゃないけど断る他なかった。といってここに置いていくのも気が引けるから少し覚悟を決めてお母さんに来るまで来てもらう事にした。

 少しして駐車場の方からお母さんたちの声が聞こえた。予想通り水鬼は手に黒い表紙の本を持ってきていた。

『ソ級さん!お久しぶりです!・・・その・・・良かったらサインをください!』

『は~い』

 水鬼が持ってきた本は「紅く染まった果実」という女の子同士の恋愛ホラー小説。私はホラーというだけで怖く手が出せない本だけど水鬼曰く、グロい要素と恋愛的な要素がマッチングしてて悲しくも泣ける話との事。「悲しくも泣ける」は水鬼にとってみれば前半が怖い部分や本当に悲しくなる部分で後半の「泣ける」の意味は感動的な意味みたいだった。
 ソ級さんは有名なラノベ作家で今まで10作品を手掛け、その内の4作品がアニメ化され、内2作品がドラマ化されるほどの頭脳を持っている。まぁ、ドラマ化された作品以外は全部女性同士の作品みたいなんだけどね。今の水鬼達には正直見てほしくない・・・私の身を守るためにも

『ほ、本当にありがとうございます!次の作品も楽しみにしてますので頑張ってください!』

 密かに教えてくれた次の作品名は「友達だと思っていた相手はどうやらそれ以上の関係を望んでいるようです。」というタイトルでモデルは私たちみたい・・・本人に直接聞き水鬼には言わないようにと口止めしといた。じゃないと私は少しの間、家から出られなくなるし夜も寝られなくなるかもしれないから・・・深い意味はないけど

 そこからお母さんがソ級さんを軽々と持ち上げお姫様抱っこし車まで運び、皆でソ級さんの言えまで送り届けた。そして次の日に私の予感は的中した。

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