『艦娘図鑑動画』第９２回です。今回は、阿賀野型軽巡洋艦３番艦の矢矧ちゃんを投稿しました。
進水式で矢と萩の絵が描かれた記念酒盃が有名な矢矧ちゃんは、責任感が強く、ストイックな性格に表現されていますが、これは姉の阿賀野ちゃんのだらしない姿を見ただけでなく、護衛任務の旗艦に選ばれている影響が強いからかも知れませんね。『太平洋戦争』での矢矧ちゃんの活躍は、まず『第十戦隊』の一員として１９４４年２月６日にシンガポール方面に向かう翔鶴型航空母艦１番艦の翔鶴さんと妹である２番艦の瑞鶴、利根型重巡洋艦２番艦の筑摩さんの護衛任務に着きます。
１３日にはシンガポールに到着して護衛任務を終えると、翔鶴型姉妹や『第十駆逐隊』と別れて１８日に筑摩さんと共にシンガポールを出発して『リンガ泊地』に向かいました。この前日である１７日に姉の阿賀野ちゃんがアメリカ海軍の潜水艦『スケート』に撃沈された一件に伴って『第十戦隊司令官』である『木村進』少将が秋月型駆逐艦１番艦の秋月から矢矧ちゃんに移り、２３日に矢矧ちゃんが『第十戦隊』の旗艦に選ばれることになりました。
旗艦に選ばれた矢矧ちゃんは３月〜４月にシンガポールとリンガ泊地を拠点に訓練と整備を行い、５月１２日にはシンガポールから『タウィタウィ泊地』に向かう途中で夕雲型駆逐艦３番艦の風雲と共に敵潜水艦を撃沈する功績を残します。その後、１５日に到着した『タウィタウィ泊地』で訓練と搭載水上偵察機による潜水艦哨戒任務に着きます。
６月１９日の『マリアナ沖海戦』ではアメリカ海軍の潜水艦『アルバコア』に大鳳型航空母艦１番艦の大鳳、潜水艦『カヴァラ』に翔鶴さんが倒されるのを目撃します。それぞれの空母の乗組員を救うことは出来たけど、大切な仲間を守り切れなかったという矢矧ちゃんの心情はかなり悔しかったかも知れませんね。その後も１０月２４日の『レイテ沖海戦』の一つの『シブヤン海海戦』で大和型戦艦２番艦の武蔵、日本に戻る途中の台湾近海で金剛型戦艦１番艦の金剛さんをそれぞれ失う悲しみを味わうことになりました。
これ以上仲間を失いたくないと思った矢矧ちゃんは１９４５年４月７日の『坊ノ岬沖海戦』で大和型戦艦１番艦の大和さんの護衛しますが、アメリカ海軍の空母『ベニントン』の雷撃機の攻撃を受けて轟沈しました。結局大和さんも守ることが出来なかった無念と屈辱が大きかったのもあるから全てを守ろうとするストイックな性格の艦娘になったのでしょうね。
迎い入れたからには、１人で抱え込まないように支えたいですね。
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